二人の瞽女の生涯を長年の取材に基づいて描いた一冊
視覚障害を持ちながら厳しい修行を続け芸の世界に生きてきた二人の代表的な瞽女、杉本キクイと小林ハルの生涯を描いた一冊。随所にちりばめられた斎藤真一の絵も魅力。著者は、CD「最後の瞽女 小林ハル 96歳の絶唱」の企画・制作者で、第51回点字毎日文化賞を受賞した川野楠己。
川野楠己〈著〉
伝える心 受け止める心/杉本キクイと斎藤真一/瞽女の系譜─強く生きた盲女性たち/小林ハルの誕生/翻弄される日々・安息の日々/高田瞽女の終焉/瞽女の顕彰とハルの終焉/現代に生きる瞽女文化(四六判325頁)