江戸時代の姿をとどめる古管尺八の妙音を
浜松市楽器博物館所蔵の江戸時代から明治にかけて虚無僧本曲吹奏のために作られた4本の古管尺八を用いて志村哲が録音。三代目俣野眞龍作の楽器“露堂々”は明暗37世谷北無竹が実際に吹いていたもの。“水辺”は樋口対山が作らせたもので、蒔絵が施されている。初代俣野眞龍作の“還生”は前出の三代目作に対し細い作りで、繊細な表現が得意。個性的な古管の魅力を聴き比べてみては。
志村哲〈尺〉
虚空/明暗対山流 鹿遠音/瀧落曲/蓮芳軒喜善軒 秘曲 鶴之巣籠
Satoshi Shimura(Shakuhachi)
Koku/Myoan Taizanryu Shika no Tone/Takiochi no Kyoku/Renhoken Kizenken Hikyoku Tsuru no Sugomori