ソロからオケとの共演まで、三橋貴風の魅力を探る
今は亡き柴田南雄唯一の尺八独奏曲「霜夜の砧」、牧野由多可の尺八・二十絃箏「悲曲変容」など名曲がずらり。三橋ベストの復刻。
三橋貴風〈尺〉/吉村七重〈20〉/他
越後明暗寺所傳「三谷」/鳳將雛抄〈三橋貴風〉/霜夜の砧〈柴田南雄〉/樹冠〈長沢勝俊〉/悲曲変容〈牧野由多可〉
Kifu Mitsuhashi(Shakuhachi)/Nanae Yoshimura(20)
Echigo Myoanji Shoden[Sanya]/Oshosuisho(Kifu Mitsuhashi)/Shimoyo no Kinuta(Minao Shibata)/Jukan(Katsutoshi Nagasawa)/Hikyoku Henyo(Yutaka Makino)
『越後三谷』は二尺七寸の重厚な響きが魅力。『鳳將雛抄』は初代琴古唯一のオリジナル『鳳將雛』をモチーフに三橋が作った曲で、琴古流本曲のエッセンスをつめこんだ?『霜夜の砧』は入野義朗追悼曲となった柴田唯一の尺八独奏曲。『樹冠』(二十絃×2、十七絃、尺八)は長沢節の特徴的部分の見本市的作品で、「これが長沢だ~!」というもの。牧野の『悲曲変容』は尺八・二十絃とオケによる複協奏曲でこの暗さがたまらない!?