古典に登場する“田舎人”を琵琶弾き語りで
後藤5作目のCDは古典文学に登場する“田舎人”が主人公。「木曽最期」は木曽義仲の壮絶な最期を描いたもので、30分余にわたる大作。熊本から都へ上る途中で息絶えた若者の心情をうたった「熊凝のうた」、鎌倉時代の短編をもとに男女の機微を琵琶語りでしっとりと聴かせる「うしろむき」、最後の「わが子は二十に」はグルーヴ感溢れる演奏で。
後藤幸浩〈琵・語り〉/小濱明人〈尺〉
木曽最期〈「平家物語」より・後藤幸浩作譜〉/熊凝のうた〈「万葉集」より〉/うしろむき〈「今物語」より〉/わが子は二十に〈「梁塵秘抄」より・以上後藤幸浩作曲〉
Yukihiro Goto(Biwa.Katari)/Akito Obama(Shakuhachi)
Kiso saigo/Kumagi no uta/Ushiromuki/Wagako wa hatachi ni