尺八古典本曲愛好家のバイブル、ついに再版!
尺八古典本曲研究の第一人者 岡本竹外(1915~2000年)が生前にまとめた随想集。絶版となっていたが、一部の記事を追加し、文字も大きく読みやすくなって再版された。特に成田松風から学んだ錦風流について、また越後明暗寺の最後の虚無僧斎川梅翁から学んだ「越後鈴慕」「越後三谷」について詳述している。往年の名人の思い出話も貴重。
岡本竹外〈著〉
根笹派と錦風流の伝曲─由来、および「調」・「下り葉」・「松風調と松風」・「三谷清攬」・「獅子」・「流し鈴慕」・「通里、門附、鉢返し」・「虚空又は真虚空」・「一閑流六段」/越後明暗寺伝 鈴慕と三谷─越後鈴慕・越後三谷/奥州鈴慕/奥州産安/鶴の巣籠─明暗寺伝・紀州真籠伝・奥州伝・奥州三谷/普化尺八吹禅の参考事項─呼吸法を中心として・基本的な技法・特殊な技法・音階・旋法・曲想解釈/普化禅道を拳揚した名人の面影─津野田露月師・成田松影師・斎川梅翁師・桜井無笛師・江雲会宗家井上重美先生・根笹派錦風流四代宗家井上昭影先生/普化禅宗と洞簫について─普化禅宗と洞簫について・普化洞簫禅楽曲解説 (A4判290頁)