若き日の山本邦山が著した尺八教則本の名著
1972年に初版発行、現在第18刷目となるベストセラー尺八教則本。五線譜で書かれている点がミソで、今こそこれが役に立つ。39ものスケール練習曲は秀逸で、これを練習していれば怖い物はなくなるはず。
山本邦山〈著〉
解説=歴史および楽器について─尺八の歴史・尺八の構造および名称・尺八の修理法/楽典/奏法(基礎編)─尺八における低音(乙音)と高音(甲音)との関係・複符運指法・連結線(タイ)およびスラーについて、めり、かり・装飾音・スタカート・トリルおよびトレモロ・特殊音符によるトリル(コロコロ、カラカラ)・すり上げ、すり下げ・ポルタメント奏法およびグリサンド奏法・ムライキおよびフラッター、サブトーン奏法・揺り・本曲奏法・現代音楽の奏法/奏法(練習編)─臨時記号の練習・記譜音と実音の関係・移調の手引一覧表・尺八の筒音(ロ)と実音一覧表
楽譜=三本の尺八のための“緩急”/尺八独奏曲“湖畔の夜”/尺八独奏曲“甲乙”/二管の譜/尺八三本による小品/尺八三重奏曲第一番〈以上山本邦山〉/さくら/荒城の月/蛍の光/黒田節/ひえつき節/木曽節と伊那節/会津磐梯山/小諸馬子唄/おこさ節/ガボット〈ゴセック〉/六段の調/千鳥の曲(全音判・136頁)