津軽三味線のルーツを追い続けた大條和雄の名著が再登場!
1995年初版、津軽三味線の始祖といわれる仁太坊の実像に迫り、叩き奏法による津軽三味線の成立を突き止めた大條和雄による名著が新装版で再登場。「民俗芸能の生成と隆盛」というサブタイトルの通り、仁太坊の生涯のみならず、幕末〜昭和期の津軽地方の風土記とも言える、今なお読み継がれるべき一冊。
大條和雄〈著〉
「津軽三味線塚」の建立/仁太坊の幼年時代── 津軽・神原の歴史と風土/失明と当道座制度/維新動乱と芸能の開放/仁太坊の八人芸/イタコのマンを娶る/エフリコキ精神と叩き奏法の開発/長男の誕生と喜之坊の弟子入り/男イダコ/長作坊の弟子入り──音澄みと長泥ヨサレ/日清戦争と馬市──梅田豊月と森田源助/日露戦争と唄会──嘉瀬の桃と津軽手踊り/三味線大会・ブームの到来──仁太坊の南津軽巡行と奉納三味線会/仁太坊最後の弟子──白川軍八郎/末ばてよくなる三味線/津軽三味線会の煌星たち(四六判・240頁)